「親しい君との見知らぬ記憶」
・第五作目です。人が恋愛をするときに感じる「運命」の感覚(あるいは思い込み)、そして、「記憶」という概念について、小説としてアプローチしてみたかったというのが、そもそもこの作品を構想した最初の動機です。個人的に近年の脳科学や物理学といった分野の発展・発見に興味をもっていて、それらのうちのいくつかは上に書いていたようなテーマを扱う上でも有効な装置になるだろうと思ったので、SF的な作品の作り方を取り入れてみました。しかし、テーマや小説の手法においては、以前の作品からの地続きにある小説だと自分では思っています。
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親しい君との見知らぬ記憶 |
「近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 2」
・第四作目です。書いていて、到達したかったものに少し手が届いたと思えるような瞬間があって、自分にとっても大切な作品になりました。また、この作品では本当に文章をずっと書き直していたので、自分の文体の特徴というか、自分の文体でなにかを描写するときの感覚を、今まで以上に深く掴むことが出来たような感じもありました。
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近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 2 |
「近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係」
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近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 |
「黒崎麻由の瞳に映る美しい世界 2 amorosamente」
・「くろまゆ」の続編として書いた第二作目です。「くろまゆ」は一作で完結のつもりではありましたが、続きを書くとしたらどういうお話がいいだろうかと個人的に考えてもいましたので、すんなりと執筆に入れました。プロットを練りながら計画的に書いていく、という書き方をしたのは、この作品が初めてだったと思います。
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黒崎麻由の瞳に映る美しい世界2 amorosamente |
「黒崎麻由の瞳に映る美しい世界」
・第一作です。原稿執筆当時に抱えていた気持ちをぶつけるようにして完成させ、結果として賞を頂くことになった幸運な作品です。
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黒崎麻由の瞳に映る美しい世界 |
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