2018/09/12

夢日記 9/12

 暗い道路を車で走っていた。僕は助手席に座り、運転席では父がハンドルを握っていた。この夢のなかの僕は、今の成人した僕ではなく少年のときの僕のようだった。高速道路の長いトンネルのなかに僕たちはいた。オレンジ色に光っている照明が車のなかにも届き、僕の身体や、車のシートの形、ダッシュボードやシフトレバーの輪郭が暗闇のなかから暗く浮かびあがっていた。

 やがて、快適だった道路は次第に混雑してきて、ひどい渋滞になった。僕たちは休憩のためにパーキングエリアに入った。周囲に並ぶお店をひとりで巡っていると、なぜかサッカースタジアムにたどり着いてしまい、僕は引き返そうとするが、その時には帰り道がわからなくなってしまっていた。人が多い道や、ひと気のあまりない寂しさや不安が湧きあがってくるような道を、とにかく歩き続けていると、今度は、水辺に出た。中央に大きな泉があり、その周囲に木々がたくさん生えている、爽やかな場所だった。

 僕は泉に渡されている木の橋を渡り出した。カコ、という橋がわずかに動く音がした。いったい僕はどこに来てしまったのだろう、パーキングエリアからもうずいぶん離れたところに来てしまったのではないかと思いながら僕は歩きつづけた。

 次第に、わけのわからない道を歩き続ける僕の頭のなかで巡る思考の言葉の量が増え、その言葉たちが、僕の目覚めを促した。目を開けると、自室のカーテンが光を湛えていて、部屋に朝の明かりが忍び込み始めていた。

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